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バドミントンを楽しむ空間演出とは??

2010年06月03日 01:35

2010_0602 コラム

「バドミントンを楽しむ空間演出とは??」


昨年末のこと。

アジアジュニアクラブ選手権in岡垣という「ジュニアバドミントン大会」での出来事だ。

日ごろ目にしない面白い光景がそこにはあった。

大会の概要を少し説明すると以下のとおり。
ジュニアチーム毎に5~7名1チームで編成される2複1単の団体戦
小学低学年(男女混成)、小学高学年(男女混成)、中学男子、中学女子という4つのカテゴリーで、それぞれが優勝カップを目指す、去年で10回目を迎えた地元では恒例の大会。

全国で開催されるごく“一般的(?)な”ジュニアのオープン大会の一つである。

  ・・・その前年の大会までは・・・・である^^;


昨年の大会はそれまでとは少し違っていた。

大会がスタートするなり、会場の空気は一変する。

軽快な音楽と共に

「**チーム!▽▽チーム!○○チーム!選手の入場です!!!」

と、強烈なコールが繰り返される。それも全100チーム?!

全てのチームがパンチのある華麗なMCで紹介されながら、3~4チームずつの入場。
DJ赤坂(雰囲気はブラザーコンさん)のようなよく通る声に、会場は試合前から一気に盛り上がりを見せる。

 ・・・まるで、格闘技やボクシングの入場シーンのような光景。

客席の各応援団は、所属チームの選手たちが紹介されると一斉に大きな拍手と掛け声で選手たちを迎える。

その後、試合は全コート(10面)MCさんの「レディ~~~ッ!Goッ!!!」の合図で一斉に試合開始!
(ルールにないコール。初めてのことで、選手たちは戸惑いながらのゲームスタートだったが・・・^^;)

その後も、本部席の大会主催者と共に、コートの模様を本部席から実況中継・・・・
様々な解説に加えてイベントの情報や、大会記念品の販売促進の為のアナウンスも随時行われる。
よく通るMCさんの声は観客にとってはラジオやBGMのような感覚。
そして選手たちの競技を妨げるような状況ではない。

むしろ、会場は大会のスタートから終了まで、終始熱気であふれ、素晴らしい盛り上がりを見せる。

  実に楽しい・・・・(観客として^^;)

それまで経験が無い、強烈なインパクトを持った大会だった。



・・・しかし、話はここで終らない。・・・・


同日、隣接の都市で開幕を迎えた日本リーグの大会を観戦するために別会場へ移動する。

先ほどまでの賑やかな会場の後のこと。
当然であるが、雰囲気は一変。
テレビでいつも目にする、静かな緊張感に満ちた試合会場。
当然ながらBGMもない。(^^;)

試合中にめだった大きな声で話すものは居ない。
息苦しさすらも感じる会場の空気。
日バの多くの役員の方々も本部席に鎮座する、格式の高い国内一種大会の会場そのものである。

しかし直前のジュニア大会会場で体感したインパクトのためだろう。
いつもは感じることが無かった、会場の静けさ、冷たさを感じずには居られない。

  不思議な感覚に襲われる。

ここで誤解を招かぬように付け加えたい。
伝えたいことは、決してどちらが良くてどちらが悪いということではない。

その体験から生じた素朴な疑問。

 「バドミントン競技を楽しむ空間演出のあり方」とは??

そう。個人的な素朴な疑問・・・・

以下は“その疑問”に関して、ただ思いつくことを長々と述べた、私自身の備忘録である。


<<以下へ続く>>


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わかりきったことだと思うが、各スポーツ競技によって様々な「場の空気」を創り出す空間演出が行われている事は、なんとなく皆さんも体験されているだろう。

勝手に思いつくものを挙げてみる。
(ちなみに以下の見解は、筆者の経験やTVメディアから知り得る情報をもとにした、あくまで筆者自身の“主観的なもの”である。)

格闘技の演出
派手な入場シーンが思い浮かべられる格闘技ボクシング
古くは共和制ローマ期のコロッセオ(円形闘技場)の時代から続く 背景には、観客のための娯楽としての要素が色濃く、 エンターテイメントとしては最も進化した競技といえるかもしれない。
入場の際は選手個々のテーマ曲が流され、華やかさは際立つ。
その演出は、対人競技としては最も派手なものといえるだろう。
用意された花道は試合へと向かう選手たちの高揚感をあおり、 選手たちの入場と共に会場全体が異常なほどの興奮状態を迎え、試合開始のゴングへと収斂してゆく。
ライティングの構成もリング周り以外の照度は最小限にとどめて、マット(リング)はまるで舞台のように浮かび上がる空間演出。
まるでアリーナ型劇場そのもの

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同じ対人競技だが、コートというステージを持つバドミントンに最も近い競技“テニス”の場合は、格闘技とは対照的だ。

テニスの演出
ウィンブルドン選手権のテレビ中継を観ながらいつも感じることだが、テレビに映し出されるのは静寂と緊張感に満ちたコート
選手の息遣いや、ボールを打つ音、 そしてジャッジを告げる審判のコールだけが会場全体に響き渡る。
会場はあたかも対峙する選手たちの為だけに用意された空間と化し、 プレーの合間にのみ歓声と拍手が贈られる。
もともとヨーロッパ貴族の間で広まった“格式の高さ”からか・・・?
襟を正した印象”を強く受ける空間演出といえよう。
選手たちは屋外特有の光のコントラストに鮮やかに映し出され、メリハリのある映像も印象深い。

800px-Centre_Court_(26_June_2009,_Wimbledon)_460

また、現在の日本国内で「競技を楽しむ空間演出」といえば“野球”であり、それと双璧をなす競技は“サッカー”であろう。

野球やサッカーの演出
スタンドの構成等は格闘技型と起源は同じと言える。
しかし日本やアメリカでは格闘技以上に整備された専用の競技施設での試合開催が行われ、 様々な娯楽の為の演出や仕掛けが用意される。
プロ野球の球場では、チーム毎に用意された多くの応援歌や応援グッズで盛り上げる。
内野席、外野席などで楽しみ方もいろいろ。
外野席では、メガホンを片手にスタンドと一体になって応援する爽快感や、 交代時の風船飛ばし、ウェーブなど、初めて訪れた観客でも応援に参加しながら、 試合観戦を楽しめる
チームを応援することを楽しむ“サポーター型”の空間演出と言い換えてもいいだろう。
殆どの球場では飲食も自由で、ポップコーンとビールを楽しみながらの観戦ができることも、 他の競技では少ない特異な観戦のスタイルと言えるだろう。
現代の日本においては、そのエンターテイメント性において、 他を牽引して続けている競技といえる。

391353_460.jpg

そしてここで、バドミントン競技へ目を向けてみる。

最も印象的なのは、選手の誰もが憧れ、今年で100回の開催という歴史と伝統を持った大会「全英オープン」だろう。

先日放映されたその決勝戦の舞台(映像1映像2)は、コート以外の照明は最小限
天井は漆黒の背景となりファイナリストたちを浮き立たせる
選手の入場時にはBGMが会場を盛り上げ、 観客は最後の舞台へと辿り着いた選手たちを大歓声で迎える。
観客は、一旦試合が開始されても選手たちの一つ一つのプレーに一喜一憂し、 歓声と共にプレーする選手たちと一体になって試合を盛り上げる
これは星の数ほどあるバドミントン競技大会の中で“最も劇場的な演出要素”を備えた大会と言えるだろう。
前述の「格闘技の演出」要素と共通するものを感じさせる。

10 All England FIN 098_460 

10 All England SF 098_460

次に国内の大会を見てみる。
気づくのは、 その多くの大会から受ける印象が、同じラケット競技である「テニスの演出」要素である“襟を正したような空間演出”のそれとよく似ているということ。
実際に、ちょっと前までは襟付きの白地のユニフォーム・・・というように、試合時のウェアの色や形まで規定されていた事は記憶に新しいが、現在でも根底にあるものは変わっていないのかもしれないと感じる。


最後に、現在最も競技が盛んな“アジア地域”、とりわけ国技としてバドミントンが根付く国インドネシアでは、多くの選手たちから聞こえてくる印象は、 実に明るく逞しい観客の姿だ。
コートを取り囲んだ観衆からの絶え間ない歓声で賑わう試合会場・・・
その会場の空気は、インドネシアのあちこちの路地裏で行われているブルタンキッスと 呼ばれる草バドミントンの空気そのもの。
まさにインドネシアでのバドミントンが、日本での野球と重ねられる所以だろう。
(写真はお隣の国“マレーシア”で開催されたトマス・ユーバー杯2010会場のもの。^^;)

12-20Thomas_460.jpg


 そう。

バドミントンを取り巻く環境は、様々な国や地域で、これまた様々なスタイルの空間演出が存在しているのだと気づく。


あの日、ジュニア大会の楽しい演出を観てからは、「もっと自由にバドミントンを楽しむための独自の空間演出を考えてもいいのではないか?」と いう気持ちが絶えない。

今では、バドミントンを広くエンターテイメントとして根付かせるヒントの一つに違いないと確信している。


とりとめのない雑感:Michi_Papa


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コメント

  1. Michi_Papa | URL | l18yNLao

    >bonnyさま

    コメントありがとうございます。

    日本だけでなく、世界各国の試合会場を知るbonnyさんのコメント、貴重です。
    選手たちの声も聞けたら良いのですがねぇ。
    このブログが、まだまだ認知されていない証拠ですね。
    頑張ります。

    Michi_Papa

  2. bonny | URL | -

    たしかに☆

    私も世界選手権のマレーシア、トマス杯ユーバー杯のインドネシアの熱狂
    一昨年全英に行った時の荘厳な雰囲気
    対極ですがどれも感動しました。

    マレーシアで印象的だったのが
    その日の最後の試合だったロスリンvs.チェンジンのコールが夜11時過ぎだったにも関わらずの熱狂です!

    どれも仕事帰りの大人が楽しめるように、夜までやっていたのですが、これは日本では不評でしょうね(;^_^A

    スイスでは準決勝を1コートで前半後半に分けて行っているのもありました。
    基本的にヨーロッパは(私が育ったドイツだけかも知れませんが)子供の就寝時間が早くて
    子供の時間と大人の時間がはっきり分かれています。

  3. Michi_Papa | URL | l18yNLao

    補足2・・・

    Q:「バドミントンを楽しむ空間演出」がなぜ競技普及に重要なの?

    A:このテーマに関して色々な意見があると思います。

    私の考えはこうです。

    空間演出を考えるということは、

    1)プレーする者の視点
    2)観戦する者の視点(会場内)
    3)観戦する者の視点(会場外)

    3つの立ち居地があり、それぞれの視点に対しての環境レベルを高めていく演出(思考)が必要であると思います。

    中でも3)は従来の手法だけでなく、ネットや電子媒体を活用することでコストも抑えられ、効率的な補強が可能な時代になりました。

    その活用の方法次第では「3)会場外の観戦者」をより多く取り込むことが可能だと思います。

    つまり3)を増やし、その「3)が1)や2)になること」が、競技普及そのものだと言えるのではないでしょうか。

    会場の中だけでなく、外へと開かれた環境の整備も空間演出の一つと考えると、より多くの可能性が見えてくると思います。

    そこにこそ他の競技の真似ではない「バドミントン固有の空間演出」の形があるように思います。

    より具体的な話は、別の機会に・・・

    Michi_Papa

  4. Michi_Papa | URL | l18yNLao

    補足1・・・

    Q:「なぜ昨年の話を今頃になって話題に??」

    A:切っ掛けは先日お会いした飯野さんとの対談です。
      それまでは自分の思い込みだと感じていた感覚が、競技者としての経験豊富なご夫妻との会話の中でも、一部共通の認識があることが解り、記事にしてみようと考えたことがこのタイミングでの発言になりました。
    また、ネット環境がここ数年で大きく様変わりしようとしています。
    メディアはテレビや紙面媒体の時代から、ネットや電子媒体の時代へと急速に変化しようとしている事を強く感じる昨今にあって、「バドミントン競技の魅せ方」というテーマを考えるには良いタイミングではないかと考えたことも本記事の掲載に至った動機の一つです。

    Michi_Papa

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