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南相馬市へ行ってきました。

2011年06月30日 03:17

2011_0625-28 福島県相双地区へ
2011_0704 相双地区の高校バド部の状況追記


4月から「被災バドミントン支援の会」としての活動をスタートし、これまで多くの被災地からの情報が寄せられました。
当初は「ラケットが流出して失った。」「ウエアが買えない。」「使えるものならどんな道具でも戴きたい」・・・
そんな声が蔓延していた状況でした。

しかし、この6月に入ってからは、ラケット等の用具の支援も多数の団体の支援活動を通じて行きわたりつつある・・・という状況にあります。
特に地震被害、津波被害により多大な傷を負った岩手県、宮城県においては、まだスタートしたばかりではありますが、支援の窓口として頑張ってくれている方々の声は一様に明るさを取り戻し、力強さを日々増している事を感じます。
力強い復興への足並みが聞こえてくるようです。

ところが、ここにきてもなお、地震被害、津波被害だけでなく原発の「放射線被害」の3重苦に見舞われた被災地の福島県相馬地区、双葉地区、いわき地区では、先の見えない放射線被害により避難生活を強いられる多くの方々が県内外へ散らばり、中でも原発が立地する双葉地区8町村では、学校はおろか、町全体がいつ終わるとも知れぬ避難状態にあり、復興へのスタートラインにもたどり着けないもどかしさを感じながら耐えている、他の被災地とは違う、時間と共に広がる大きな傷を感じずには居れません。

そして、バドミントン競技においても「物資不足」から「練習環境」へと問題点が変化し始めた他の被災地にあって、全く情報が入ってこずに、ある日「物資不足」の声が届いたのは、相双地区の南相馬市のバドッ子のパパさんからでした。

活動が新たな段階へと変化している昨今、もっとも足並みが遅れている福島県の原発被害のエリアへの現地調査。
これが今回私が福島県へ訪れた第一の目的です。

今回の訪問で、25日に鹿島中で練習する原町第二中・原町第三中のバド部へ、27日に鹿島小で活動する原町第一中学校へ、全国から届けられた物資を届けに行ってきました。

<地震被害・津波被害・放射線被害の
       3重苦を抱えるエリア・南相馬市>


地震・津波に加え「放射能」に苦しむ地域の最前線とも言うべき地域の一つが原発の北部に位置する相馬地区の南相馬市です。
南相馬市は今回の放射線被害で4つのエリアに分断されました。

hinannkuiki_455.jpg 

もっとも南に位置する小高中は福島第一原発から15km。「警戒区域内(20km圏内)」として避難勧告を受ける地域です。
原町第一・第二・第三中が位置するエリアは20~30km。「緊急時避難準備区域」として、屋外での活動を制限されるものの、現時点では自宅での生活ができる地域です。(政府の避難指示がないもっとも曖昧なエリアです。)
そして原発から約31~32km地点に位置する鹿島中学校・鹿島小学校。この30km圏外のエリアは、生活や日常活動の為の制限を受けないエリアです。
一部、ホットスポットとして被害を受けた高線量地区の飯舘村に隣接するエリアは「計画的避難区域」と呼ばれ、先日、全住民の避難指示が報道された地域です。
多くの市民は圏外へ避難したり、北の鹿島地区に建設中の仮設住宅に避難していますが、緊急時避難準備区域の住民多くはいまだに自宅での生活を継続しています。

<毎日の通学はバスで鹿島中、鹿島小へ>

南相馬市の小・中学校は、原発からもっとも離れた市域の北に位置する鹿島地区まで、自宅から一旦各学校へ集合し、バスで30分の鹿島中・鹿島小学校で学校活動を行っています。

鹿島中学校には小高中・石神中・原町第二中・原町第三中が身を寄せており、5校が教室をそれぞれ学校単位で間借りし、それぞれの校時で授業が行われ、15時~16時の間に、またそれぞれの中学校へとバスで移動し、緊急準備避難区域にある自宅へと帰宅する生活を送っています。
fukusima_0625-27_036_337.jpg fukusima_0625-27_029_337.jpg  
福島市から現地(鹿島中学校)まで案内してくれたM先生。久しぶりの再会に思わず握手!・・でした。^^

鹿島小学校の体育館を借用し、学校機能を体育館に集約した原町第一中学校ですが、震災前の人数の約半分の子供達がここで学校生活を送っています。
それでも全校生徒で226名の大所帯の第一中。体育館を簡易間仕切で教室を創り、照明を新設し、学校活動を維持しています。
  
fukusima_0625-27_063_682.jpg 
この様な状況は、被災県の岩手や宮城県でも見られますが、南相馬市が他地域と違う事は、屋外での活動が一切できないという事です。
その結果、付近の使用可能な体育館は多くの部活動が週に1回、1時間程度の時間しか使用できません。

体育館が使用できる部活の日は、バスで帰宅出来なくなりますので、原則は自宅からのお迎えが無い生徒は部活動への参加すらできないそうです。

<週に1回。3校でコート3面を1時間
       ・・・それが現在の状況です。>


体育館は3面を3校のバド部が犇めきあって使用していますので、コートに入れるのは試合を控えた選手たちのみ。
多くの選手はコート外での素振り等を「体育館の中」で行っているそうです。
震災前は部員も1校当たり50~60人は居たのですが、今ではそれぞれ20名程度。
バスの問題で活動できるのはそのうち12~15名程度。
3年生でも活動できない選手たちが沢山いるとか・・・。

そして体育館の使用できる日は週に1日だけ。

「他の日は屋外での活動も出来ませんので、部活動は無し。
バスの時間に合わせて帰宅・・・当然、自宅での練習も出来ない。
そんな生活が南相馬の殆どの子供達の状況です。」

原町2中の小林先生は言葉を詰まらせます。

ある中学のキャプテン(3年生男子)の言葉です。
「一番つらいのは、一緒に頑張ってきた仲間が半分以下に
 減ってしまった事。
 練習も、震災前は6面のコートで毎日のように思う存分、
 コートで羽を打つ事ができたが、
 震災後は殆ど羽を触る事も無く、つい最近になってようやく
 週1回だけ、部活で羽を触る事ができるようになった。
 いままで当たり前だと思っていた事が当たり前でない事に
 気づかされた。
 今は、少しだけ以前のようなプレーができるようになって
 きたので、それが楽しい。^^」

言葉がありませんでした。

貴重な練習時間の後、持参した用具を素早く配布させて戴きました。
fukusima_0625-27_046_337.jpg fukusima_0625-27_047_337.jpg 

なかなか気に入った物が無かったのでしょう。。。
弾けるような笑顔はありません。
しかし、僕に気遣い、笑顔で「有難うございます!」とお礼を述べてくれる子供達。

 ・・・子供に気を遣わせるような状況ではまだまだだ・・・

この子達に手放しの笑顔が戻る為に、何ができるのか・・・
大きな課題を突き付けられた気持ちでその日は会場を後にしました。

今回の訪問で、平日にもかかわらず、仕事の合間に学校へ案内役として駆けつけてくれたのは紺野さんです。
彼は、様々な南相馬市の状況を一つづつ説明してくれました。
物資の配布や必要としている物資が何なのか・・・
様々な現地の子供達の声を代弁してくれます。
地域に根差した熱心な愛好家の思いに心から感謝したいです。
紺野さん、ありがとうございました。

fukusima_0625-27_068_337.jpg fukusima_0625-27_067_337.jpg 

今回、南相馬市へは福島市から国道114号線で川俣村~県道12号線で飯舘村を抜けて原町~鹿島区へと入りました。
このルートは、先日避難指示が出た高線量地区を通過します。
南相馬へのルートは意外に少なく、現地ではこのルートがもっとも重要な幹線として機能しています。
しかし、他県のように災害復旧の為の車は少なく、すれ違うのは一般車両に交じりパトカー等の警察車両が殆どでした。

南相馬市へは25日と27日の2度訪問し、多くのバドミントン関係者の情報を得ることができました。

南相馬市の沿岸地区は、宮城や岩手同様に津波被害を受けています。
避難校の鹿島小のすぐ近くまで津波は押し寄せ、多くの家屋が流されたそうです。

fukusima_0625-27_071_455.jpg fukusima_0625-27_072_455.jpg fukusima_0625-27_070_675.jpg 


<より深刻な双葉地区の現状>
ちなみに双葉地区鷲尾村・浪江町・双葉町・大熊町・富岡町・楢葉町・広野町・河内村)の8町村はそのほとんど全域が警戒区域(20km圏内)に位置する為に、現地で生活するものはおらず、町民の殆どは50km圏外の避難先で生活している状況です。他県へ身を寄せた避難者も多く、県内外の住民情報を把握する事に尽力しています。

私が現地で得る事ができた情報は以下のとおりです。

 上記の8町村ののうち、バド部を有する中学校は浪江中、大熊中、楢葉中、広野中、富岡第一中の5校。

  ・浪江中バド部>>部員が多地区へ離散し、事実上実態が無い状況。
    浪江町>現在、二本松市が拠点。
   バド部の顧問の先生は猪苗代中へ赴任とのこと。

  ・大熊中バド部>>
   会津若松市にて大熊中として存続。
   部員は1/3程度へ減ったものの、新入部員を迎え、会津地区で中体連予選に参加。
    大熊町>現在、会津若松市が拠点

  ・楢葉中バド部>>
   避難先の会津美里の新鶴中にて数名が活動中。
    楢葉町>会津美里町が拠点

  ・広野中バド部>>
   いわき市の福島高専へ避難。
   4名ほどの部員が活動するも、中体連への出場を辞退。
   「全員で再会できるまで、自分たちだけ試合へ出る事はしたくない。」
   という選手たちの思いからの決断だったそうだ。
   彼らの競技再開へ向けて出来る支援は何なのか・・・
   諦めないでほしい。
    広野町>現在、いわき市が拠点

  ・富岡第一中バド部>>
   猪苗代町にて集団で避難生活、活動を継続中。
   学校の生徒は全員が他校へ転校・転出している状況。
   町民の多くが郡山市をはじめ、福島市、いわき市、会津若町、三春町・・・と多地区へ離散。
    富岡町>現在、郡山市・三春町が拠点
   
  他にバドミントン部関連の情報をご存知の方からの情報提供をお願いします。
   michi_papa_2008@yahoo.co.jp まで

 
福島県小学生連盟では6月25日~26日に、恒例の強化練習会が裏磐梯の小・中学校体育館及び自然環境活用センター体育館を使用し実施された。
会場へと足を運び、協会の方々と小学生の被災状況について話を伺った。

ジュニアチームは以下の通り。

 <双葉地区>
  ・富岡スポ-ツ少年団>>
   町民の離散に伴い、活動休止。

 <相馬地区> 
  ・ひばり野ジュニア>>
   南相馬市にて活動を再開。
   アルプス電気の体育館等で活動を検討中。
   殆どの部員は多地区へ避難する中で、松岡監督が奮闘中。

  ・相馬シャトルズ>>
   相馬市で活動継続中。

会場では、チビッ子たちが前日に東北大会を終えたばかりの富岡高校の選手たちを相手に、練習が実施された。
二日目には元ヨネックス監督の栂野尾による指導も行われ、被災後に練習できない状況が続いた子供達にとってコートの中で思いっきり楽しい汗をかいた2日間だった。
また、震災後に連絡が取れずにいた高上ママさんにも無事、再会できました。
パパさん、ママさんの元気な姿に安堵しました。^^

fukusima_0625-27_027_337.jpg fukusima_0625-27_024_337.jpg fukusima_0625-27_026_455.jpg 

また、夜は小学生連盟の宗像会長をはじめ、福島県の様々な指導者の方々とお話をさせて戴き、有り難い機会を得ました。


<相双地区の高校バド部は11校が被災>

高校生の被害状況を調査すると、以下の実情が分かりました。

相双地区で活動していた高校バドミントン部は、全部で11校。
うち1校が私立、10校は公立高校です。

唯一の私立高校である松栄高校バド部は南相馬市原町に立地し、現在は活動休止の状況とのことです。

公立高校10校のうち7校サテライト方式の就学形式を県下4か所で実行中。
3校は被災校を受け入れながら、自校での就学及び部活動を継続中です。

しかし、震災前には300名を越えた同地区の高校バドミントン選手達ですが、現在は約80名程度が活動しているのみ
200名以上の選手たちは地区外へ避難、あるいは転校し、その後の活動の状況は分かりません。
各被災校の状況を以下へまとめました。

 ・松栄高校バド部>>活動休止

 ・相馬高校バド部>>自校で活動継続
  相馬農業高校をサテライトとして受入。

 ・相馬東校バド部>>自校で活動継続
  
 ・新地高校バド部>>自校で活動継続

 ・相馬農業高校バド部>>相馬高校にてサテライト
  数名の部員が活動を継続中。
  校時の関係から30分の体育館使用という状況

 ・相馬農業飯舘分校バド部>>福島市県教育センターへ
                     現在は活動休止

 ・小高工業高校バド部>>相馬東高校へサテライト

 ・小高商業高校バド部>>福島商業にてサテライト

 ・原町高校バド部>>福島西高校にてサテライト

 ・富岡高校バド部>>猪苗代高校にてサテライト
               避難生活をしながら活動継続

 ・双葉高校バド部>>いわき高校にてサテライト
               現在、活動休止   

一様に各校バド部への物資は何とか充足しているとのこと。
心配なのは、半数以上の多くの選手たちが避難し、避難先での活動状況が分からない事。
苦しいなりにも受け入れ校にて活動を継続する者はサポートを受けられますが、震災後、活動を辞めてしまった選手も多く、それらの選手の競技再開へのサポートが難しいのが現状です。

>>レポート2へつづく>>



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